tmux連携とMosh接続
tmuxマウスモード統合、Moshによる安定接続、Live Activities
tmux連携とMosh接続
MTerm は tmux との深い統合と、Mosh による安定した接続をサポートしています。さらに iOS の Live Activities を活用して、バックグラウンドでも接続状況を把握できます。
tmux連携
マウスモードの自動検出
MTerm は tmux のマウスモード状態を自動的に検出し、タッチ操作を適切な tmux マウスイベントに変換して送信します。設定不要で、tmux を使い始めるだけで連携が開始されます。
3つのモード
| モード | 動作 | 適した場面 |
|---|---|---|
| Auto(デフォルト) | tmux のマウスモードが有効な時のみイベント送信 | ほとんどのユーザーにおすすめ |
| Always ON | 常にタッチ操作を tmux マウスイベントとして送信 | tmux 常用者。スクロールバックを使わない場合 |
| Off | マウスイベントの送信を無効化 | tmux を使わない、またはスクロールバックのみ使用したい場合 |
設定はアプリの設定画面 → ターミナル → tmux マウスモードから変更できます。
対応するタッチ操作
タップ(ペイン切替)
tmux 内の別ペインをタップすると、マウスクリックイベントが送信され、そのペインにフォーカスが移動します。iPad の画面上で直感的に tmux のペインを操作できます。
スクロール(履歴操作)
上下スワイプがマウスホイールイベント(button 64=上 / button 65=下)に変換されます。tmux のコピーモードに入ることなく、タッチ操作だけで履歴をスクロールできます。
- しきい値: セルの高さの半分以上の移動で検出
- フラッディング防止: 一度に最大 3 イベントまで送信
tmuxの設定
tmux 連携を有効にするには、tmux 側でマウスモードを有効にする必要があります。~/.tmux.conf に以下を追加してください。
set -g mouse on
Alternate Screen自動検出
vim や less などの alternate screen を使用するアプリケーションが起動中かどうかを自動検出します。alternate screen モード中は、スクロール操作がアプリ内スクロールバックではなく tmux に送信されます。
OSC 1212ハンドラー
MTerm は OSC 1212 エスケープシーケンスによるコンテキスト連携に対応しています。tmux やスクリプトから MTerm にイベントを通知し、通知やコンテキスト情報の連携が可能です。
tmuxセッション・ウィンドウの管理
MTerm から tmux のセッション一覧やウィンドウの切替を操作できます。コマンドを打たなくても、GUI で tmux の構造を把握・管理できます。
Mosh接続
Moshとは
Mosh(Mobile Shell)は、SSH の代替としてUDP ベースの接続を提供するプロトコルです。TCP ベースの SSH と異なり、以下の特徴があります。
Moshの利点
途切れにくい接続
UDP ベースのため、一時的なネットワーク断でも接続が維持されます。SSH では Wi-Fi が一瞬切れただけでセッションが終了しますが、Mosh ではネットワークが復旧すれば自動的に再接続されます。
ネットワーク切替に対応
Wi-Fi からセルラー(モバイルデータ)に切り替わっても、接続が途切れません。カフェから電車に移動しても、セッションはそのまま継続します。
低遅延のレスポンス
Mosh はローカルでキー入力のエコーを予測表示するため、高レイテンシの環境でも操作感が良好です。海外サーバーへの接続時に特に効果を発揮します。
Moshの設定方法
-
リモートサーバーに mosh-server をインストール
# Ubuntu / Debian sudo apt install mosh # macOS brew install mosh # CentOS / RHEL sudo yum install mosh -
MTerm のホスト設定で接続方式を変更
- ホスト編集画面を開く
- 接続方式を「SSH」から「Mosh」に切替
-
接続開始
- ホストをタップするだけで、Mosh 接続が開始されます
- 初回は SSH 経由で mosh-server を起動し、その後 UDP に切り替わります
Pro プラン以上で利用可能
注意点
- リモートサーバーの UDP ポート(60000-61000)がファイアウォールで開放されている必要があります
- mosh-server のパスが
PATHに含まれている必要があります(MTerm は/opt/homebrew/binと/usr/local/binを自動検索)
Live Activities(ロック画面 & Dynamic Island)
ロック画面での接続状態表示
SSH / Mosh 接続中のセッション状態が、iOS のロック画面に Live Activity として表示されます。
- 接続先のホスト名
- 接続時間
- 接続ステータス(接続中 / 再接続中 / 切断)
Dynamic Island
Dynamic Island 対応デバイスでは、接続ステータスを Dynamic Island に表示します。他のアプリを使用中でも、接続が維持されているか一目で確認できます。
バックグラウンド接続の把握
MTerm がバックグラウンドに移行しても、Live Activities で接続状況を常に把握できます。Claude Code の長時間タスクを実行中に別のアプリを使っていても、接続が切れていないか確認できるのは安心です。